カルトナージュとは
カルトナージュは、紙や厚紙を用いて箱や小物を作る伝統的な手工芸です。フランスを起源とし、18世紀に始まり、19世紀に広まったと言われています。この技術は、装飾的で実用的なアイテムを作ることが特徴で、ギフトボックス、フォトフレーム、アルバム、ジュエリーボックスなど様々な用途に使われます。
カルトナージュの制作過程では、まず厚紙を適切な形状に切り抜きます。次に、切り抜いた厚紙を接着剤で組み立て、箱やフレームなどの形に仕立てます。組み立てが完了したら、外側や内側を布や紙で覆い、装飾を施します。装飾にはリボン、ビーズ、刺繍、ボタンなど、多種多様な材料を使うことができます。
カルトナージュの魅力は、手軽に始められることと、完成した作品が美しいだけでなく実用的であることにあります。初心者でも基本的な道具と材料を揃えることで、個性的な作品を作り上げることができます。また、制作過程での創造性を発揮することもできるため、趣味として楽しむだけでなく、贈り物やインテリアアイテムとしても喜ばれます。
カルトナージュは、細部にわたる手作業が必要なため、忍耐力と集中力が求められますが、その分完成した際の達成感も大きいです。さまざまなデザインやテクニックを取り入れることで、作品に個性を加えることも可能です。さらに、環境に優しい素材である紙を使用することから、エコフレンドリーな手芸としても注目を集めています。
カルトナージュは、手芸愛好家やクラフト作家だけでなく、子どもから大人まで幅広い年齢層に楽しまれています。伝統的な技術を受け継ぎながらも、現代のアイデアやスタイルを取り入れることで、新しいカルトナージュの可能性が広がっています。
カルトナージュのお道具
道具
刷毛、ボンド、ボンド容器、布ハサミ、ヘラ、定規、チャコペン、両面テープ、目打ち
刺繍の場合は針と糸も必要です。
糸:刺し子・ダルマ家庭用糸(太口)・DMC(8番糸)
針:フランス刺繍針 No.3〜6
制作時間のめやす
制作に入る前に、色合わせや装飾などの構想を考えてからスタートしましょう。
参考例 フォトフレーム/3〜4時間
作品や学年によって製作時間は異なります。詳しくはお問い合わせください。
教材に含まれるもの
ボード・ケント紙・布・リボン・手順書